ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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115系近郊形直流電車|1000番代(新製車)


概説

 長野・松本地区の新性能化に伴って、1977(昭和52)年から新製されたグループで、耐寒・耐雪構造がより一層強化された。
 車体妻面の主電動機冷却風取入口が廃止され、電動車の1・4位側に雪切室が設置された。クロスシートのシートピッチが70mm拡大されて1,490mmとなり、窓配置を変更、車端部はサハ115形と便所付き車両の便所向かい側部分を除いてロングシートとなっている。また、寒冷地向け車両については冷房準備車とされた。便所は偶数向制御車(クハ115-1001~・1201~)にのみ設置されたが、後に奇数向制御車(クハ115-1142~)にも設置されている。
 台車は積雪防止対策がなされたDT21B、TR62A、パンタグラフは凍結防止対策を図ったPS23AまたはPS16Jとなっている。
 国鉄末期には多数の先頭車化改造が行われ、さらにJR発足後はJR西日本において高速化改造が行われている。

クモハ115-1036

クモハ115-1001~1084

115系1000番代の制御電動車(Mc)で、1977~81(昭和52~56)年に新製された。主制御器、主抵抗器などを搭載し、1・4位側の車端部に雪切室が設置されている。定員118(座席62)名。
9両が1997(平成9)年にしなの鉄道に譲渡されている。
写真は冷房準備車として新製されたもので、オリジナルの形態を示す。屋根上最前部の箱型の通風器は冷房準備車のみ新製時に取付けられたものである。1016・1017・1026~1031・1065は新製時より冷房車である。
クモハ115-1036(長ナノ)拡大画像を見る
1978.5新製→2015.1廃車(しなの鉄道へ譲渡)
1990年2月25日 上田駅にて

クモハ115-1016

冷房準備車は民営化後も残っていたが、順次冷房化が進められた。写真は新潟車両センターのN23編成の制御電動車で、2014(平成26)年に湘南色に復元された。
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1978.2新製→2016.12廃車
2014年3月27日 上田駅にて

クモハ115-1083

JR東日本新潟支社では、115系の淘汰が進むにつれて、ファンサービスとしてかつて新潟地区で見られた塗色への変更が進められた。写真は2019(平成31)年9月に旧弥彦色に変更されたN33編成のクモハ115-1083。かつてこの塗色はワンマン運転用の500番代車に使われていたものであるため、1000番代に塗装されたのはこの編成が初めてであった。
クモハ115-1083(新ニイ)拡大画像を見る
1981.7新製
2021年12月2日 吉田駅にて

クモハ115-1025

JR東日本リニューアル車。写真は新潟地区向けを示す。台車が密封コロ軸受化されている。
クモハ115-1025(新ニイ)拡大画像を見る
1978.2新製→2000.9リニューアル改造→2016.4廃車
2013年7月28日 吉田駅にて

クモハ115-1044

JR東日本リニューアル車。写真は新潟車両センターのN3編成の制御電動車で、2017(平成29)1月にかつて70系電車に施されていた新潟色に塗色変更された。
クモハ115-1044(新ニイ)拡大画像を見る
1978.6新製→2000.11リニューアル改造→2018.4廃車
2017年4月15日 柏崎駅にて

クモハ115-1031

JR東日本のリニューアル車のうち、冷房装置を209系と同タイプのAU720Bに換装しているものを示す。小山・新前橋所属時に施工された。
クモハ115-1031(高タカ)拡大画像を見る
1978.3新製→2002.2リニューアル改造→2018.7廃車
2016年8月11日 横川駅にて

モハ115-1030

モハ115-1001~1127

115系1000番代のパンタグラフを持たない中間電動車(M)。1・4位側に雪切室を設けている点は他の電動車と同様である。定員132(座席68)名。写真は新製冷房車であるが、新製時から冷房を取り付けていたのは1011・1023・1024・1028~1047・1050~1071・1073~1094・1100~1127の各車。多くの車両が先頭車化改造され、66両がクモハ115形1500番代に、3両がクモハ115形1600番代に改造、その他、7両がモハ115形6000・6500番代に改造されている。
モハ115-1030(高タカ)拡大画像を見る
1978.8新製→2016.10廃車
2015年4月5日 高崎駅にて

モハ115-1030

JR西日本では、通風器の撤去が進められた。写真は瀬戸内色と呼ばれた広島地区向け塗色車。
モハ115-1030(広セキ)拡大画像を見る
1980.2新製→2016.1廃車
2010年5月26日 下関駅にて

モハ114-1011

モハ114-1001~1211

115系1000番代のパンタグラフ(PS23AまたはPS16J)を持つ中間電動車(M')で、1978~82(昭和53~57)年に新製された。MG・CPを搭載し、定員138(座席68)名。写真は冷房準備車、パンタグラフは折り畳み高さの低いPS23Aを装備するものを示す。1021・1022・1036~1042・1081・1082・1089~1108・1113~1134・1137~1159・1172~1178・1191~1211は新製時より冷房車である。
先頭車化改造されてクモハ114形1500番代となったものが20両あるほか、JR西日本においてクモハ114形1000・1100番代への改造が8両、クモハ114形6100番代へ2両、モハ114形6100番代へ2両、モハ114形6500番代へ8両が改造されている。また、11両が1997(平成9)年にしなの鉄道に譲渡されている。
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1978.1新製
1990年2月25日 上田駅にて

モハ114-1047

写真は2・4位側を示す。
モハ114-1047(長ナノ)拡大画像を見る
1978.1新製→2015.1廃車(しなの鉄道へ譲渡)
1990年2月25日 上田駅にて

モハ114-1098

1984(昭和59)年2月ダイヤ改正における伯備線の短編成化に伴い、1ユニット運転等を考慮してモハ114-1094・1098・1102・1104・1117・1123・1173・1178・1194にパンタグラフを1基増設する改造工事が1984(昭和59)年に行われた。増設パンタグラフは霜取り用として活用されている。
1123は1999(平成11)年に切妻貫通形タイプの先頭車として改造され、体質改善工事も併施されてクモハ114-6123となり、福知山に配置された。さらに、1098・1102・1117・1173・1178・1194も2001(平成13)年に先頭車化改造・体質化以前工事が行われたが、こちらは切妻非貫通タイプで、クモハ114-1102・1117・1173・1178・1194となり、引続き岡山に配置されて伯備線を中心に運用されている。1094と1104がモハ114形として残っているが、2000・01(平成12・13)年に体質改善工事が行われ、1984年の改造当時の姿のものは消滅した。
なお、JR東日本においても新潟地区のモハ114形1000番代を対象に霜取り用にパンタグラフを増設した車両があり、1062・1067・1072・1083の4両が1995・96(平成7・8)年に改造されている。
モハ114-1098(岡オカ)拡大画像を見る
1978.10新製→1984.8 パンタグラフ増設改造→クモハ114-1098 2001.5改造
1989年5月6日 岡山駅にて

モハ114-1067

JR東日本新潟地区の霜取り用パンタグラフを増設車。
モハ114-1067(新ニイ)拡大画像を見る
1978.6新製→平成4年度冷房改造→1995.10パンタグラフ増設改造→2016.4廃車
2012年12月16日 新津駅にて

モハ114-1129

JR東日本長野支社では、非リニューアル編成についてもパンタグラフをPS35Aに換装している。写真は014(平成26)年3月に横須賀色(スカ色)に変更されたC1編成の中間電動車で、2015(平成27)年まで運用された。
モハ114-1129(長ナノ)拡大画像を見る
1978.8新製→2002.12パンタグラフ換装→2015.11廃車
2014年7月3日 高尾駅にて

モハ114-11058

JR東日本リニューアル車。 写真は長野所属時代にリニューアル改造され、2014(平成26)年に新潟に転属したもの。新潟・長野地区ではパンタグラフをシングルアーム化している。
モハ114-1011(新ニイ)拡大画像を見る
1978.1新製→2000.12リニューアル改造
2014年11月2日 新津駅にて

モハ114-11058

JR東日本リニューアル車。 「懐かしの新潟色」として塗色変更された新ニイN3編成の中間電動車。
モハ114-1061(新ニイ)拡大画像を見る
1978.6新製→2000.11リニューアル改造→2018.4廃車
2017年4月15日 柏崎駅にて

モハ114-11058

写真のモハ114-1109は、N28編成の中間電動車。1999(平成11)年に新潟地区の115系で最初にリニューアル工事を行った編成で、パンタグラフはPS16のままで、側窓の四隅にRがある。
モハ114-1109(新ニイ)拡大画像を見る
1978.7新製→1999.7リニューアル改造→2016.12廃車
2012年12月16日 長岡駅にて

モハ114-11058

写真のモハ114-1083は、リニューアル第2編成のN14編成の中間電動車で、PS16ダブルパンタのままリニューアル工事が行われた。これもまた、リニューアル編成の中では異端車であった。
モハ114-1083(新ニイ)拡大画像を見る
1978.10新製→1996.11パンタグラフ増設→1999.11リニューアル改造→2016.4廃車
2015年11月14日 新津駅にて

モハ114-1039

リニューアル車のうち、冷房装置をAU720Bに換装したもの。小山・新前橋所属時に施工されたが、後に小山から松本に転属したものもあった。
モハ114-1039(高タカ)拡大画像を見る
1978.2新製→1999.12リニューアル改造→2018.4廃車
2007年9月2日 水上駅にて

モハ114-1171

115系1000番代のうち、JR東海に承継されたものは冷房準備車であったことから、冷房改造が施工されたが、新製時に考慮されていたAU75ではなく、JR東海オリジナルのインバータ方式のC-AU711が搭載された。従って、屋根中央部の集中式冷房装置用取付部の塞ぎ板が残されていた。2006(平成18)年度に313系に置き換えられた。
モハ114-1171(静シス)拡大画像を見る
1980.3新製→2006.12廃車
2004年1月12日 沼津駅にて

モハ114-1126

JR西日本の体質改善工事(30N)施工車。客室内は転換クロスシート化、外観上では車端寄りの戸袋窓が閉鎖、側引戸の半自動スイッチ取付、通風器撤去が行われている。また、近年冷房装置がWAU709に換装されている。
モハ114-1126(岡オカ)拡大画像を見る
1979.1新製→2004.9体質改善工事→2020.4冷房装置WAU709化
2022年6月27日 新見駅にて

モハ114-1104

JR西日本の体質改善工事(40N)施工車。上掲のモハ114-1098と同様に国鉄時代に伯備線用としてパンタグラフを増設したグループの1両で、1094と1104の2両のみが先頭車化改造されずに残った。
モハ114-1104(岡オカ)拡大画像を見る
1978.11新製→1984.10パンタグラフ増設→2001.2体質改善工事
2011年9月16日 庭瀬駅にて

クハ115-1001

クハ115-1001~1099・1201~1243

115系1000番代の偶数向制御車で、3位側に便所を設置している。定員112(座席62)名。
写真は冷房準備車を示す。1015・1016・1026~1032・1057・1058・1063~1073・1076~1088・1091~1099・1201~1208・1216~1220・1233~1243は新製時より冷房車である。4両はクハ115形6000番代に改造、11両はしなの鉄道に譲渡された。
クハ115-1001(長ナノ)拡大画像を見る
1977.12新製
1990年5月3日 軽井沢駅にて

クハ115-1001

2014(平成26)年3月に横須賀色(スカ色)に変更された長ナノC1編成の長野方先頭車クハ115-1084。JRマークは取付けらなかった。
クハ115-1084(長ナノ)拡大画像を見る
1978.8新製→2015.11廃車
2014年7月3日 高尾駅にて

クハ115-1001

JR東日本では、国鉄時代に引き続きAU75系列による冷房改造が行われていたが、車体補強が軽微で済み、コスト低減効果がある分散式のAU712による冷房改造を施工することになり、新潟地区では編成単位でそれを行ったため、集中式冷房装置の搭載を想定した冷房準備車の1000・2000番代グループについてもAU712が搭載された。1000番代でAU712を搭載したのは写真の1051のみである。
クハ115-1051(新ニイ)拡大画像を見る
1978.6新製→平成7冷房改造→2014.12廃車
2012年12月16日 新津駅にて

クハ115-1001

JR東日本リニューアル車。 冷房化により、屋根上最前部の箱型の通風器は撤去された。
クハ115-1005(長ナノ)拡大画像を見る
2014.11新製
2013年7月7日 高津駅にて

クハ115-1031

高崎に所属するリニューアル改造車のうち、冷房装置がAU720Bに換装したものを示す。
クハ115-1031(高タカ)拡大画像を見る
1978.3新製→2002.2リニューアル改造
2016年8月11日 牟礼駅にて

クハ115-1240

JR西日本の体質改善工事(30N)施工車。広島地区の体質改善工事施工車の塗色は「広島更新色」と呼ばれた。
クハ115-1078(広セキ)拡大画像を見る
1978.7新製→2018.12廃車
2011年9月18日 広島駅にて

クハ115-1240

JR西日本の体質改善工事(30N)施工車。写真のクハ115-1240は岡山電車区のD29編成の制御車。2004(平成16)年に3両編成化に伴い、モハ115形を先頭車化改造したクモハ115形1600番代を奇数向きに連結したD28~D31編成が登場し、ワンマン運転に対応させるため自動放送装置が取付けられ、機器類を収める箱の設置に伴い運転室後部の窓が埋められた。このほか、ATS-P装備、直通予備ブレーキ装置装備、冷房装置WAU709化などにより、装備機器が変化が生じている。
クハ115-1240(岡オカ)拡大画像を見る
1982.6新製→2004.6 体質改善工事→2019.7冷房装置WAU709化
2022年6月25日 倉敷駅にて

クハ115-1240

こちらもJR西日本の体質改善工事(30N)施工車。岡山電車区D7編成は2019(平成31)年3月より「SETOUCHI TRAIN」ラッピングがなされている。岡山方のクモハ115-1507とともに前照灯がLED化されているのも特徴である。
クハ115-1073(岡オカ)拡大画像を見る
1978.12新製→203.2 体質改善工事
2022年6月26日 新見駅にて

クハ115-1126

クハ115-1101~1141

115系1000番代の奇数向制御車のうち、便所なしのグループを示す。本グループは全車冷房車として新製された。1113は高速化されて6113となった。
クハ115-1126(高タカ)拡大画像を見る
1978.9新製
2007年9月2日 井野駅にて

クハ115-1101

写真は2・4位側を示す。
クハ115-1101(高タカ)拡大画像を見る
1978.3新製
2009年7月26日 横川駅にて

クハ115-1158

クハ115-1142~1159

1980(昭和55)年に新製された1142以降は便所付となった。全車冷房車として新製された。このグループはもともと両数が少ないが、そのうち11両が方転改造され、クハ115-1401~1405・1244~1249となった。
クハ115-1158(高シマ)拡大画像を見る
1982.11新製→クハ115-1249 1992.2改造→2014.4廃車
1990年7月1日 井野駅にて

サハ115-1007

サハ115-1001~1028

115系1000番代の付随車で、0番代と違い便所設置は省略されている。また、車端部はクロスシートとなり、定員120(座席72)名。1020・1023~1025・1027・1028は新製時より冷房車である。14両が先頭車化改造されてクハ115-1501~1513・1601となった。写真は2・4位側を示す。2016(平成28)年に高崎に所属していた1007と1019が廃車となって区分消滅し、サハ115形は廃形式となった。
サハ115-1007(高タカ)拡大画像を見る
1978.7新製→2016.12廃車
2016年8月21日 横川駅にて

サハ115-1006

写真は3・1位側を示す。
サハ115-1006(新ニイ)拡大画像を見る
1978.6新製→2016.4廃車
2008年3月30日 長岡駅にて

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