ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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キハ40系一般形気動車|キハ40形500番代


概説

 キハ40系のうち、本州寒地向け両運転台車で、1977〜82(昭和52〜57)年に94両が製造された。
 酷寒地向けキハ40形100番代と同様に出入台を有するが、側窓は上段下降、下段上昇の二段窓である。便所付で、定員96(座席68)名。機関はDMF15HSA(220PS/1600rpm)。
 キハ40形100番代と同様に製造年次によって差異が見られ、1977・78(昭和52・53)年に新製された501~520は、側面の小窓の配置が両端部となっており、屋根上の水タンクキセが角型、台車は軸箱支持を軸ばね式としたDT44・TR227であるが、521~594は座席配置と小窓の位置が変更され(座席定員が66名に減少)、水タンクキセおよびスカート形状についても変更、台車は軸箱支持を円筒案内式のウィングばねとしたDT44A・TR227Aに変更された。また、将来のKE91電気連結器取付に備えて準備工事がなされ、車体に凹みが設けられたが、前位側は板で塞がれている。
 1980(昭和55)年に製造された554以降は、車体に取り付けられていた縦樋が車体内部への取付に変更された。
 1987(昭和62)年の民営化においては、JR東海に承継された576・577以外はJR東日本に承継された。そのJR東海のキハ40 576・577は1997・99(平成9・11)年に機関換装されてキハ40 5501・5502となった。
 一方、JR東日本のキハ40 506・510・507は2003(平成15)年にリゾートしらかみ「橅」編成として、キハ48 701・702・1701に改造、520・515は2006(平成18)年にリゾートしらかみ「くまげら」編成のキハ48 703・704に改造された。また、キハ40 552は2014(平成26)年に「越乃Shu*Kura」の3号車に改造されたが、改番はされていない。

キハ40 509

キハ40 501~520

1977・78(昭和52・53)年に新製された初期タイプ。台車はDT44・TR227。
キハ40 509(秋アキ)拡大画像を見る
1978.1新製→2000.12廃車
1988年11月13日 秋田駅にて

キハ40 502

4・2位側を示す。写真の502は2017(平成29)年4月現在、初期タイプで唯一車籍を有する。2001(平成13)年度に冷房改造(AU26J-Aを2基搭載)、機関換装(DMF14HZ=カミンズ製・300PS/2000rpm)が施工されている。2015(平成27)年に新津から会津若松に転属し、只見線内の列車無線が通じない区間に対応するため、NTTドコモの衛星携帯電話ワイドスターのアンテナを装備している。
キハ40 502(仙コリ)拡大画像を見る
1977.12新製→平成13年度機関換装・冷房改造→2020.7廃車
2015年12月13日 会津若松駅にて

キハ40 575

キハ40 521〜594

窓配置や台車が変更された後期タイプを示す。側面小窓の配置が変更され、台車はDT44A・TR227Aに変更されている。
キハ40 542(秋カタ)拡大画像を見る
1979.8新製→2016.2廃車
1985年11月24日 山形駅にて

キハ40 575

1980(昭和55)年新製のキハ40 554以降は、側面の雨樋縦管が外付けから暖地向け車と同様に埋め込みとなった。
キハ40 575(秋アキ)拡大画像を見る
1980.6新製
1988年11月13日 秋田駅にて

キハ40 529

写真はJR東日本秋田支社の五能線色をまとうキハ40 529。ワンマン化改造と機関換装(DMF14HZ)、冷房改造(AU26J-A)が行われている。車体は側引戸の押ボタンスイッチ、車外スピーカ取付などが目立つ。客室内は出入台が撤去され、車端部がロングシート化されている。定員124名に変更。
キハ40 529(秋アキ)拡大画像を見る
1979.8新製→1991.1ワンマン化改造→2001.6機関換装・リニューアル工事・冷房改造
2013年8月23日 弘前駅にて

キハ40 547

写真はJR東日本秋田支社の男鹿線色をまとうキハ40 547。ワンマン化改造がなされ、冷房改造は独立機関式のAU34が搭載されている。客室内は出入台が撤去され、車端部がロングシート化され、定員124名に変更。
キハ40 547(秋アキ)拡大画像を見る
1979.7新製→1991.7ワンマン化改造→1995.2冷房改造
2016年11月5日 秋田駅にて

キハ40 569

こちらもJR東日本秋田支社の男鹿線色であるが、非ワンマン車。かつて左沢線で使用されていた際に客室内はオールロングシート化されて出入台、便所は撤去された。その後冷房改造されてAU26J-Aを屋根上に2基搭載している。
キハ40 569(秋アキ)拡大画像を見る
1980.6新製→1990.1ロングシート化→2002.9機関換装・リニューアル工事・冷房改造
1988年11月13日 秋田駅にて

キハ40 534

上掲の502と同様、2015(平成27)年に新津から郡山に転属、只見線内の列車無線が通じない区間に対応するため、NTTドコモの衛星携帯電話ワイドスターのアンテナを装備している。
キハ40 534(仙コリ)拡大画像を見る
1979.8新製→平成14年度機関換装・冷房改造→2020.7廃車
2017年3月19日 会津若松駅にて

キハ40 526

この526も2016(平成28)年に新津から郡山に転属したが、写真は新津所属時代のもの。
キハ40 526(新ニツ)拡大画像を見る
1979.8新製→平成13年度機関換装・冷房改造→2020.7廃車
2011年8月16日 新津駅にて

キハ40 586

写真はJR東日本新潟支社の新新潟色と呼ばれる塗色をまとう。形式番号が国鉄フォントではなくなっている。客室内はロングシート化されていおり、定員125名に変更。
キハ40 586(新ニツ)拡大画像を見る
1980.12新製→1990.9ロングシート化→平成12年度リニューアル工事・機関換装・冷房改造
2016年11月6日 酒田駅にて

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